中央線書店新聞7号 いける本・いけない本第21号 2014年冬号ゲット
いける本・いけない本21号をようやくゲットした。
発行されているのは聞いていたが、どの書店にもなくて今回も入手に苦労した。
中央線西国分寺隆文堂でみつけて、もらった。もう2冊しかなかった。
いける本大賞
(1)佐々木涼子「紙つなげ!彼らが本の紙を作っている-再生・日本製紙石巻工場」
(2)栗原康「大杉栄伝-永遠のアナキズム」
(1)の著者は、ノンフィクションでいい作品を出している。
日本製紙工場は、十条製紙石巻工場だったが合併して日本製紙となった、石巻で最大の工場である。
太平洋から石巻を望むと、右側に北上川、左側に日本製紙石巻工場。その間に南浜町という地区があり、奥に門脇小学校がある。
門脇小学校の後ろが標高50メートルの日和山。
津波は、日和山まで一気に押し寄せた。
震災当日のマスコミ報道では、石巻の被害状況が一番遅れたような気がする。
事故、天災で被害レポートが遅い地区があれば、実は、・・そこが一番被害が大きいところなのだ。
出版用の用紙がここで生産されているとは知らなかった。
燃えて黒こげのまま残っている門脇小学校からも近い。
門脇小学校をこのまま残す意見も多いと聞く。広島原爆ドームに比肩する遺産だと
本の中で、震災後の夜盗の群れ云々の描写があるらしい。